2016年度札幌大通り公園夏花壇

「白亜の海」


(組合長賞)


今回は初めて今は無き古代の生物に挑戦してみました。
                                          
今年の花壇に恐竜を設置しようと決めたのは、以前訪れたとある博物館がきっかけでした。 北海道の穂別町の博物館に、白亜紀と呼ばれた時代にその場所に生息していた首長竜の化石が展示されているのですが、その恐竜こそが今回の花壇の主役となったプレシオサウルスだったのです。
その博物館を見学した後、近くの公園に行ってみると、リアルでとても立派なプレシオサウルスのオブジェを見つけました。それを見た瞬間「いつかトピアリーでこんなものを造ってみたい!!」と強く感じたのです。
そしてついに今回その夢を実現できました。
出来上がったこのトピアリーを私たちは『プレシオン』と呼んでいます。

花壇のタイトルが『白亜の海』ということで、その名の通り「白亜紀の海はこんな感じかな?」といった想像を花々で表現してみました。
荒々しい海の中で激しい生存競争があったその一場面を表現したく、いつもとは違うスタンスで「怖い」という雰囲気を前面に押し出そうといろいろ工夫を凝らしました。
プレシオンの目には斑入りの模様が入ったガラスの箸置きを使用しています。                                             小樽大正硝子で購入しましたがけっこう値が張りました。いろいろな素材を試した中、透明な奥深さを出すにはやはり手造りのガラスでした。そこにさらに手を加え、いかに恐竜の目らしくするか、試行錯誤を重ねました。(恐竜の目がこんなに難しいとは思っていませんでした…)
そして歯です。プレシオサウルスの歯が実際にこんな感じだったかどうかは分かりませんが、過去に造ったワニのイメージで怖さを強調しようと考えました。
プレシオン自体はけっこうな恐怖感を出すことができたと思っていますが、やはり花壇の中に入れると、そこは「花」の世界ですから「怖さ」は薄れてしまいました。                                             通りかかりの皆さんのコメントには「かわいいー!」って言うのも多かったです。
花壇の片隅にいたアンモナイトたちも微妙にかわいさをかもし出していたので、やっぱり当社のいつもの花壇になってしまったかな…。

花は青と白系のみで一部だけ水草のイメージでピンクのホルミナムを使用しました。
25種全1147株の花が使われています。

迫力あるプレシオサウルスを見ていただき
ありがとうございました。



遠くから見るとかわいい目も、近くで見ると結構リアル
こだわりの目と歯をご覧ください



水面に浮上してきたプレシオサウルス
白系の花を使い、水しぶきを表現しています



アンモナイトと巻き貝くん
何とも言えないかわいさがにじみ出ています



こちらを見下ろす迫力のプレシオサウルス




突如現れたプレシオサウルスに驚き、逃げ惑うアンモナイトたち
…のようにも見える?




波を起こしながらこちらへ向かって泳いでくるプレシオサウルス




プレシオサウルスの存在感抜群な『白亜の海』


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